赤ちゃんにとってミルクは、生きていく上で必要な栄養を摂るのに必要不可欠。適正量を守って、正しくあげたいですよね。
と同時に、哺乳瓶を清潔に保つことも大切です。生まれたばかりの赤ちゃんは、ママから「グロブリンA」という免疫力を高める成分をもらえますが、生後3カ月の間にその成分はなくなってしまいます。
免疫力が低下したところに哺乳瓶からばい菌などをもらったら、赤ちゃんの体に悪いのは言わずもがな。そうならないためにも、正しい消毒の仕方も同時に、覚えておきましょう。
赤ちゃんへのミルクのあげ方で大切なのは「清潔」と「正確」。この2つのポイントをしっかりとおさえたミルクの作り方を伝授します。
①哺乳瓶に分量の2/3量のお湯を入れる
水の中にいる細菌を死滅させるため、いったん煮沸して、70℃前後に冷ましたお湯を哺乳瓶に入れます。このとき入れるのは、出来上がりの2/3量でOK。
②ミルクの粉を哺乳瓶に入れる 出来上がり量に見合った分量の粉を哺乳瓶に入れます。このとき、付属のスプーンですり切りで量らないと、正確な濃度のミルクにならないので気をつけましょう。
③泡立たないように粉を溶かす
哺乳瓶にフタをして、振って溶かすのはNG。ミルクが泡立って、赤ちゃんが飲みにくくなってしまいます。ポイントは「円を描くように」。あくまで優しく、溶け残りがなくなるまでゆっくり振って、粉が溶けきったら残りの分量のお湯を入れてフタをしましょう。
④人肌になるまで冷ます
流水を当てて冷ますか、急いでいるときは哺乳瓶ごと氷水の中に浸してもOKです。冷めてきたなと思ったら、大人の手の甲などにミルクを垂らしてみましょう。ほんのりと温かさを感じるくらいが適温の約40℃です。
ミルクが熱いからといって、水道水を足すのは絶対にNGです。水道水の中には塩素や細菌など、赤ちゃんの体にとって負担が大きいものがたくさん入っています。
※ミルクは栄養価が高いぶん、雑菌も繁殖しやすくなっています。作り終わってから2時間以上たったミルクは、たとえ赤ちゃんが飲み残したとしても必ず捨ててください。
雑菌の繁殖を防ぐため、哺乳瓶は使ったその都度、消毒するようにしましょう。消毒の方法は以下の3通りです。ママのやりやすい方法でおこなってください。
「煮沸消毒」… 哺乳瓶が完全に浸るくらい鍋に水を入れて沸騰させます。沸騰してから5分間程度、その後、乳首とキャップを入れて3分程度沸騰させたら完了です。
その後は、布巾などでは拭き取らないのがポイントです。布にはホコリや雑菌がついているため、あくまで自然に乾燥させてください。乾燥したら、ケースに保管するようにしましょう。
「つけ置き消毒」… 産婦人科などでも採用されているのが、専用の消毒液につけ置いて消毒する方法です。消毒液は市販されているものがあります。商品の説明事項をよく読んで、正しく使いましょう。
ミルクを作る直前に取り出し、しっかり自然乾燥させてから使います。もしニオイなどが気になる場合は、水道水で軽くゆすいでもOKです。
「電子レンジで消毒」… こちらも専用の容器があります。大抵の専用容器が、中に定量の水を入れ、電子レンジで加熱するだけで消毒ができるようになっています。
加熱が終わったら容器の中の水を捨て、そのまま保管容器として使用することもできます。3つの中では、最も簡単でお手軽な方法と言えるでしょう。