赤ちゃんの体の生育上、最も重要な節目の時期のため、法律でも健診が義務付けられています。自治体の公費で受けられる場合は無料で、住んでいる地域によっては集団健診を実施しているところもあるようです。詳しくはお住まいの地域の役所か産院に問い合わせて確認してください。
3カ月齢は首すわりの状態の確認がメイン。引き起こし、うつ伏せ、おすわり…と、赤ちゃんにいろいろな姿勢を取らせて判断していきます。
□身体測定
□胸と背中の聴診
□おなかの触診
□大泉門の状態
□斜頸、股関節脱臼の有無
□性器の状態(男の子=陰嚢・陰茎、女の子=陰唇)
□口内の状態
□おへそ、皮ふの状態
□うつ伏せにしたときの様子
□おすわりさせたときの様子 など
胸と背中の聴診
主に心音を聴き、雑音がないかをチェックします。1カ月健診では赤ちゃんが泣いて十分な結果が得られないことが多いため、3カ月齢のこの時にしっかり心音を確認します。
股関節脱臼がないか確認
股の開きが正常かどうかの確認です。股を開いたときに“カクッ”という異常な音が鳴る赤ちゃんは、先天性股関節脱臼の可能性も。そうしたトラブルの有無を、おむつをはずし、うつ伏せにした状態でおこないます。
性器に異常がないか確認
男の子の場合は、陰嚢を触って腫れや精液の有無を確認。陰嚢水腫や停留精巣といったトラブルの有無を診ます。女の子の場合は、陰唇癒合など外陰にトラブルがないかを確認します。
うつ伏せにしたときの様子の確認
うつ伏せにさせた状態で赤ちゃんがどれだけ頭を持ち上げられるかで、首すわりの状態を確認します。また同時に、両脇を支えた状態でおすわりをさせ、横に揺らしたときに頭と体が付いてくるか、といった確認もおこないます。
動くものを目で追うかの確認
赤ちゃんの顔の近くでおもちゃなどを動かし、しっかり目で追うかどうかを確認します。その場ではうまくいかなくても、自宅でできていれば大丈夫でしょう。
問診
主に首すわりの状態や目の動き、音への反応などについて説明があります。また、自宅での赤ちゃんの様子についても聞かれるので、細かな部分にも普段から気をつけておくと良いですね。
3カ月健診では、服を脱いだり着たり…ということが何度かあるので、その都度あたふたしないように着脱しやすい服を着せて行くと良いでしょう。また、1カ月健診と同様、時間がかかることを想定して、授乳後の30分〜1時間後くらいに行くこと。念のためのミルクの用意も忘れないように準備して行きましょう。