3カ月健診に続き、法律で義務付けられている健診のため、ほとんどの市町村が無料でおこなわれる1歳6カ月健診。虫歯の検査や歯みがき指導といった、歯科医師による歯科検診を同時におこなう自治体もあります。
1歳半と言えば、ほとんどの子どもが歩けるようになり、自己主張をするようになるなど、赤ちゃんの卒業という節目の時期でもあります。その後の発育にもある程度の見通しが立つようになるため、不安なことがある場合は何でも相談してくださいね。
□身体測定
□胸と背中の聴診
□おなかの触診
□歯科検診
□大泉門のチェック
□性器の状態(男の子=陰嚢・陰茎、女の子=陰唇)
□皮ふ、聴覚、視覚
□手や指の感覚
□ひとり歩き
□意味のある言葉が出るか、問いかけに答えるか など
大泉門の閉じ具合の確認
ほとんどの赤ちゃんで大泉門は閉じてきます。まだ開いている赤ちゃんの場合は、その大きさを触診で確認。単に遅いだけの場合は医学的にも問題はありませんが、骨などに所見が見られる場合は、この段階で医師から指摘があるでしょう。
あんよの様子の確認
この時期では1人で歩けるようになっている赤ちゃんも多いでしょう。普段の歩いている様子を聞かれるだけでなく、実際に医師の前で歩かせて、その様子を観察します。とはいえ、しっかり足が前に出ているかどうかの確認だけなので、この時にスタスタと歩けなくても問題はありません。
積み木で遊ぶ様子の確認
手や指の発達具合を見るために、積み木を使って遊ばせます。診察室の環境に戸惑って遊んでくれない赤ちゃんも多いですが、そういう子の場合は自宅での様子を聞かれるので、普段から様子をしっかり見ておくと良いでしょう。
指差しの様子の確認
大人の言葉を理解しているかどうかの確認です。「ママはどこかな?」「ブーブはどれかな?」といった簡単な質問をされることが多く、遊び感覚でおこなわれます。
問診
周囲とのコミュニケーションが図れているかどうかの確認のために、ママだけでなく赤ちゃんにも医師から話しかけられることがあります。意味のある言葉が2〜3語出れば、その時点で問題なしと判断されます。
この頃の赤ちゃんは、まだ自我が確立し始めたばかり。例えば指差し確認など、自宅では問題なくできるのに、医師や保健師の問いかけに上手に応じることができない場合も多々あります。そうした時、ママがあせってはいけません。
焦燥感やドキドキ、イライラなど、ママの気分は赤ちゃんに伝わるものです。赤ちゃんを不安にさせて、その後の検査がうまくいかなくなることも考えられるので、ママはなるべく落ち着いて、泰然自若でいきましょう!