そもそも赤ちゃんをお風呂に入れる理由は、大人のように「血行を良くする」「リラックスする」といったものではありません。新陳代謝が良く汗をたくさんかくので、あせもや湿疹ができやすいからです。そのために、毎日お風呂に入れて、体を清潔に保つ必要があるのです。
ただし、お風呂に入れるだけでケアは万全とは言えません。お風呂からあがった後、体の隅々までお手入れして、より清潔に保つようにしましょう。
とはいっても、決して毎日する必要はありません。例えば耳あかや鼻くそがたまる周期にも個人差があるので、あくまで“気になったら”で十分です。どの程度たまったらケアすれば良いのかわからなければ、かかりつけの小児科医に相談してみても良いでしょう。
入浴後に水分を欲しがってぐずるようなら、おっぱいかミルクをあげてください。特に暑い季節は、脱水症状を起こさないためにも、入浴後に湯冷ましか果汁を20~30mlくらいあげると良いでしょう。
退院してからへその緒が取れるまでの間、赤ちゃんのおへそは完全に乾ききっていません。およそ1カ月でキレイなおへそになりますが、それまでは毎日念入りに消毒して、清潔に保ってあげてください。
綿棒を使って、耳の入口付近にある汚れをサッと取ります。あまり奥の方まで綿棒を入れると、粘膜が傷つき、感染症を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。傷をつけやすいピンセットは使ってはいけません。
「耳から変なニオイがする」という赤ちゃんも多いですが、そういうときは無理に奥の方まで掃除しようとせず、小児科か耳鼻咽喉科を受診してください。
入浴後は、湿気で鼻くそが柔らかくなるので、鼻をケアする絶好のタイミングです。耳と同様、鼻の入り口付近にある鼻くそを綿棒でサッと取る程度で十分。この場合も、鼻の粘膜を傷つけないように注意しましょう。
鼻水が出る場合は、市販されている鼻水を吸い取るグッズを使うのもひとつの手です。取りづらかったり鼻水が止まらない場合は、小児科か耳鼻咽喉科を受診してください。
赤ちゃんの爪は意外と早く伸びます。長くなるまで放っておくと、かいた箇所を傷つけたり、爪と皮ふの間にバイ菌がたまったりと、良いことはひとつもありません。毎日チェックして、こまめに切ってあげてください。
爪を切るタイミングは、お風呂あがりのすぐではなく、寝ているときがベスト。赤ちゃんの指が動かないようにしっかり固定して、深爪をしないように注意しましょう。