産院で個別健診を受けるのが一般的。1カ月健診では、赤ちゃんの全体的な体の成長のチェックが中心になります。特に、体重が健全に増えているかどうかの確認をおこない、水頭症や心臓のトラブルなど先天性の疾患がないかもチェックします。
母乳やミルクの飲み具合、うんちの量や色・回数といった体の状態から、ねんねの時間などの生活リズムなど、赤ちゃんとの新しい生活の中では気になることがたくさん出てくるでしょう。あらかじめ母子健康手帳などにメモをしておき、聞き忘れがないように準備しておくと良いですね。
□身体測定
□胸と背中の聴診
□おなかの触診
□原始反射(緊張性顎反射、モロー反射、把握反射、原始歩行)
□大泉門の大きさ
□斜頸、股関節脱臼の有無
□筋肉の緊張状態
□性器の状態(男の子=陰嚢・陰茎、女の子=陰唇)
□口内の状態
□黄疸やおへその状態
□あざの有無
□目の動きや音への反応 など
身体測定
身長、体重、頭囲、腹囲を測ります。特に重要なポイントは体重で、退院から計算して1日あたり20〜30グラム程度の増加がみられれば大丈夫。逆に、それ以上増えているようであれば、母乳・ミルクのあげ方や量に関して医師からアドバイスがあるでしょう。また、頭囲の測定時に水頭症が発見されることもあります。
おなかの触診
肝臓や脾臓、腎臓などに異常がないか、おなかを触って確認。おなかが固くなっていないか、うんちの状態はどうかなどを診てもらいます。このとき、あせもや湿疹がないかなど、皮ふの状態も同時に診てもらえます。
筋肉の緊張状態を確認
医師が赤ちゃんの腕を上に引き上げて、筋肉の状態にこわばりがないか、反射の状態は正常か、などを調べます。引き起こし検査とも呼ばれ、適度に力が抜けている状態であれば正常と判断されます。
首にしこりがないか確認
首のしこりによって、首が一方向にしか曲がらない「斜頸」になっていないかを診られます。
問診
母乳やミルクの飲み具合、うんちの色や回数、ねんねの状態やリズムなど、赤ちゃんの毎日の生活についての問診があります。聞かれたこと以外で気になることがあれば、この時に質問しましょう。
授乳後すぐだと産院に着くまでに吐き戻したり、また検診後に授乳しようと考えていたら健診中におなかが空いて機嫌が悪くなったり…。そうしたことを考えると、授乳後30分〜1時間ほどしてから健診に連れて行きましょう。
また健診は、待ち時間も含めて意外と時間がかかるもの。授乳させてから行くとしても、ミルクの用意はしていった方が良いでしょう。