産休・育休明けで職場復帰する際には、育児のことを考慮して、勤務時間はもちろん仕事内容も負担減になる場合が多いでしょう。そうした会社の対応は当然のことではありますが、その半面、職場の仲間の負担が増えていることを忘れてはいけません。
では、具体的にどのような配慮をすれば、職場との良い関係を保てるのでしょうか。産休前に気を付けたいこと、職場復帰後の仕事の進め方についてのアドバイスです。
産休入りや職場復帰のスケジュールに関しては、職場の上司や人事部と話し合った上で決定します。しかし、決まったからといってそれで一安心ではありません。なぜなら、実際の業務に影響があるのは現場で働く仲間たちだから。
職場の仲間に産休・育休のスケジュールを伝えておけば、引き継ぎもスムーズにいき、復帰後も職場に溶け込みやすいはず。「産休や育休とはいえ、休むのを堂々と言いづらい」という気持ちも分からないではありませんが、予定が見えないのでは、逆に職場に余計な不安感を生み出してしまいます。
安心して産休に入るために、そして気持よく職場復帰するために、遅くとも産休に入る前後の1カ月には、職場の仲間にその旨を伝えておきましょう。
引き継ぐ事項がある場合は、より細かくしておくことが大切です。なぜなら、社内異動などと違って連絡が取れない場合が考えられるから。産休に入る前に作る引き継ぎの書類などは、丁寧すぎるほどに作っておきましょう。
また、クライアントなどとのメールに、引き継ぎ予定の人のアドレスをccに入れておくと良いでしょう。メールのやり取りを見てもらうだけでなく、相手先の性格や人となりを知ってもらうための有効な手段です。
職場の仲間のフォローなくして産休・育休は成り立ちません。なにも、一人ひとりに菓子折りを持って挨拶に…というわけではありませんが、感謝の気持ちをきちんと言葉にして表すのは大切です。
ただ「ありがとう」と言うだけでなく、「◯◯をしてくれてありがとう」など、具体的にどう助かったのかを伝えると、より気持ちが伝わりやすいものですよ。